Amosapientiam

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2022-01-01から1年間の記事一覧

足利両毛弁をリスニングしてもらう体験をしてみた

この記事は 言語学な人々 Advent Calendar 2022 アドベントカレンダーの一環です。 僭越ながら私もこのカレンダーに書くことにいたしました。(遅れてすみません...) 概要 家族(栃木県足利市)の僕との会話を録音した短いフレーズを知人たちに聞いてもらい…

ひとりアドベントカレンダーを走ってみた感想

概要 ひとりアドベントカレンダー と称して、12月に入ってから毎日ブログ記事を執筆してきた。 なぜひとりアドベントカレンダーをやっているか 友人に誘われたからだ。 年末は忙しいので断ろうとも思ったが、最近ブログ記事執筆をサボりがちだったのもあり、…

創作自然言語バート語の読解をした

概要 の記事の続きである。 前回までで文法学習を終えたので、読解をしてみる。 読解 MIT「文をいくつか貼っていくので訳してください。」 一文目 「amáma síbha, bhámaum ghau ámaḍi ghi dákínahoná hem.」 バート語辞書 と バート語語形変化チートシート …

創作自然言語バート語の文法を勉強した

概要 創作自然言語というものを知っているだろうか? 我々が普段喋っているような言葉を、プログラミング言語や数式体系などと対比させて「自然言語」と呼ぶことがある。 その「自然言語」のようなものを、あたかも劇を作ったり、歌を作ったり、小説を書いた…

ITエンジニアの私が私生活タスク管理をJIRAで初めてよかったこと

概要 私生活で思いついた「あれやりたい」「これやりたい」のタスク管理を JIRAで行うようにしたら便利だったので事例共有したい。 きっかけ 日常で「あれやりたいな」「あれを作りたいな」「あのタスクいつまでに終わらせときたいな」みたいなものを思いつ…

情報提供のブログ記事を書くときに私が避けていることのリスト

概要 本記事は情報提供を目的としたブログ記事を気合を入れて書くときに、私が避けている点を集めた tips 集だ。 読者のブログ執筆の助けになれば幸いだ。 最後の仕上げとして記事のテーマを決めない 記事を書き始める前には、自分が何のために何の情報を伝…

昔の東京の浪曲に見る非現代共通語的な特徴

まえがき みなさんは浪曲という話芸ジャンルをご存じだろうか。浪曲は明治の維新以降に流行った話芸ジャンルであり、語りと歌うようなパートが交互にある芸能である。おおむね以下のような特徴を持つ。 落語・講談と並んで3大話芸の一つ 身振りや服装の芝居…

オレオレニューエクスプレス足利両毛弁

概要 ニューエクスプレスという会話スキットベースの語学教科書があり、そのシリーズを私は結構持っている。 その形式を真似して、私の持っている知識で足利(+桐生)両毛弁の例文集を書いてみた。 良いシーンが思いつかなかったので、僕の経験した理系大学…

東京方言のおそ下がりをPraatで観察した

概要 東京方言話者の単語音声におけるおそ下がりの生起条件の調査 北村 達也・天川 雄太・波多野博顕** によると、基本周波数の下がり目がアクセント核の次の音節の中にくる現象があるらしい。 これが実際どこら辺にくるのか、自分含め 友人たちの発話を聞い…

両毛・足利方言の「してん」の衝突

「してん」が出てくる会話例 次の会話を読んでほしい。 A 「最近体力落ちちゃってどうしょもねんね」 B「そうなんね。俺も運動してんだけどね」 ここであなたに質問である。B氏には運動習慣があるだろうか、ないだろうか? 実は両毛地域(栃木南東部+群馬南…

カエルの王子様【両毛弁訳】

昔さ、みんなの願い事が叶ってたころに、王様がいてさ、 その王様の娘さんがみんな美人で、そんなかでも末っ子がんーときれいだったん。だから、ほら、お天道様っていろいろ見てきてるがね、 見てきてるってのにその子のこと照らしたときにお天道様が毎回驚…

栃木県足利市高年層の発音・アクセント・イントネーションは東京若年層と多少違うっぽい?

三行説明 足利弁は西関東方言に分類されるから、音声面ではほとんど東京と同じだと思ってたよ でも、足利の高年層の親戚と東京の若者で違うところも結構ある気がしているよ 年齢の差か地域の差かわからないよ 前書き 私の祖母は、両毛地方東部の栃木県足利市…

2021年の振り返り

2022年になったので昨年の振り返りを分野別にしていきます。 総合して、去年は自律的な働き方の必要性に気づき、会社内での着実な経験の積み重ねを志向し、知人たちとの密な交流に舵を切った一年でした。 一昨年までは華やかな成果や対外的なアウトプット、…